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zoom RSS 揺らぐ日米の関係(朝日新聞社説より)

<<   作成日時 : 2008/04/04 10:49   >>

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 こうも米兵の犯罪が続いては、「遺憾で申し訳ない」というシーファー駐日米大使の謝罪もむなしく響く。

 仕事中のタクシー運転手が、神奈川県横須賀市の住宅街で殺されてから半月。ナイジェリア国籍の米兵が米海軍横須賀基地から神奈川県警に引き渡され、強盗殺人の疑いで逮捕された。

 乗せた客に刃物で襲われ、命まで奪われた。タクシー運転手にとってこれほど怖い事件はない。

 横須賀市では2年前にも女性が米兵に殺され、現金を奪われた。沖縄県では今年2月、米兵が中学生に乱暴したとして逮捕され、「そっとしておいてほしい」という少女の告訴取り下げで不起訴処分となった。

 そのつど「再発防止」が誓われながら、凶悪な事件がまた繰り返された。

 捜査が進むなかで、見逃せない問題点が一つ浮き彫りになった。

 逮捕された米兵は事件の10日以上前に基地から逃げ出し、米軍が捜していた。だが、そうした脱走兵がいるという情報は、事件が起きるまで地元の自治体には伝えられなかった。

 日米地位協定では、行方不明の米兵について米側が日本に通知する義務はない。だが、今回の米兵は基地内でトラブルを起こし、姿を消したという。おそらく、さしたる金も持たずに逃げたのではないか。基地外で問題を起こす恐れは十分に考えられたはずだ。

 脱走兵の情報が日本側に伝わっていれば、警察は周辺のパトロールを強めただろうし、凶行にいたる前に米兵を見つけることができたかもしれない。タクシー運転手たちも、それらしい外国人を乗せれば警戒しただろう。

 事件を起こす恐れのあるような米兵がいる場合には、その情報を日本側に伝えることを米軍に求めたい。

 一方で、事件の発生後は、米軍は日本の捜査に協力的だった。米兵を拘束した米軍は取り調べの内容も細かく県警に伝えた。原子力空母の横須賀への配備を8月に控え、地元の反発を避けたいとの思惑もあったのだろう。

 とはいえ、米軍が米兵の身柄を確保した場合、日本側が起訴するまでは、引き渡さないという日米地位協定の規定はこのままでいいのか。今回、起訴前に日本側へ身柄を渡したのは、米国の「好意的考慮」との位置づけだ。

 事件を防ぎ、すばやく解決するために、日米がどのように情報を共有し、連携すべきか。地位協定やその運用の仕方を考え直す時期に来ている。

 日本で米兵が起こした殺人や強盗などの凶悪犯罪は、昨年は7件、10人にのぼる。事件がいっこうに減らなければ、基地を抱える地域の不安は広がる。日米関係の基礎である相互の信頼も揺らぐ。

 米軍には凶悪な事件を繰り返さない手だてを改めて考えてもらいたい。
(朝日新聞より)


 こうした重大犯罪の影にはこの数倍、数十倍の軽微な犯罪が隠されている。


 昨日、テレビの報道でも見たが喧嘩や強盗などの事件は後を絶たない様だ。


 事件として報道されるのは強姦であったり、殺人事件の様な重大な犯罪が起こってからだという。


 そうした背景には、どうしても日米地位協定の存在が大きな壁になっている事は間違いない。


 アメリカの日本の司法制度のあり方に問題意識を持っているのも確かであろうが、それだけがこの地位協定の存続にこだわる理由ではないと思う。


 他国がどうのと言う事は抜きにして、この地位協定の廃止が実現しない限りこうした犯罪を防止することは出来ないのではないかと思う。


 犯罪を犯し基地に逃げ込む犯罪者に対して、毅然とした態度を見せなければ盗人に追い銭と言われてもしかたがないのではないかと思う。


 「ブロークンウィンドウ理論」ではないが、小さな事件から摘発する事、そして日米地位協定の廃止を最大の目標にしていかなければ犯罪抑止力にはならない。

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コメント(10件)

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米軍の犯罪率より、日本人それに何より中国人の犯罪率のほうがよっぽど高いのに
何で米軍だけ問題にするのdえしょうかね。
よしざわ
2008/04/04 23:54
 よしざわさん、コメントありがとうございます。
 それはたぶん、占領されていると言う思いがある事と、思いやり予算等で駐留経費を払っていると言う納税者意識があると思いますよ。
 多くの日本人は米軍にいて欲しくないのだと思っているという事、それと日米安保条約等を本気で信じていないと言った事なども原因でしょう。
 当然、人口比で考えれば、日本人が日本人を害する可能性が一番高いでしょうし、不法入国者の多い中国人の犯罪が多いのも比率から言えば高いでしょう。
 そう考えれば、わざわざお金を払って犯罪者を囲っている様に日本人には写るのではないでしょうか。
すかんく
2008/04/07 12:38
 法の支配が完璧ならば軍は無用だ。治安の維持は、おまわりさんにまかせておけばいい。もしも、それがくずれたときを予想して、軍隊は存在する。法の支配が崩壊した事態を予想して存在する軍隊だから、平時においても通常の市民生活を律する刑法とは別の軍法のもとで統制されている。外国に駐留する軍隊なら、なおさらのこと、占領地の法律にしばられては任務は果たせない。
 平和憲法をいただく日本の法律体系に、アメリカ軍が組み込まれるはずがない。
罵愚
2008/04/09 06:19
 罵愚さん、コメントありがとうございます。
 軍隊が万能だとするのであれば、そうも言えるのかも知れない。だが、当然万能な物など存在しないし、あるはずもないと思います。
 法の上に軍隊があるわけでもありませんしあってはなりません。
 平和憲法を抱こうがどうであろうが、犯罪に対しては強くそれを罰していかなければなりません。
 確かに限りなく日本とアメリカは従属関係にあるように見えようとも、その国に駐屯したいのであれば、その地の法律に本来は従うべきでしょう。
 軍法もそれが機能しているのであれば、これ程の犯罪は起きていないでしょうし、例え法の支配が完璧な国があったとしても、犯罪そのものが根絶する事もないでしょう。
 社会は不完全であり続けるのでしょうから。
 アメリカ軍がどうかではなく、そこに駐屯する以上、その国の法律に従ってもらうように努力する事が大切だと思うし、できるだけそうなるように働きかける必要があるのだと思います。
すかんく
2008/04/09 13:01
 それは順序が逆転した議論ですね。「日本に駐留するからには、日本の法律にしたがえ」というのは、平和馴れした日本人の耳には入りやすい論議ですが、国際社会では非常識といっていい。
 「軍隊は万能か」とか、「法と軍隊の上下関係」とか、「軍法の有効性」なんて話題は、ここでは意味がありません。軍隊そのものが、紛争状態に有効に機能する目的でつくられた組織ですから、平時の市民生活の安寧とのあいだには矛盾があるのは当然なんです。ましてや、話題は国内に駐留する外国軍で、かれらは地球の裏側で戦争中の軍隊ですから、その乖離が増大するのは、さらに当然だと言える。
 わたしは、解決は駐留なき安保の実現しかないと思うけどなぁ、
罵愚
2008/04/10 05:27
 それも本末転倒でしょう。戦時に有用だから、平時に何しても言いと言うわけには行かないでしょう。軍隊は元々、最も閉鎖された集団である事は間違いない。現在の状況を見て軍隊が絶対に必要ない集団だと言う人はほとんどいないでしょうが、だからと言って軍事であれなんであれ社会の一構成要素である事は間違いないわけですから、市民社会の中で犯罪を侵せばその市民社会の法に身を委ねなければならない。
 平時に人を殺して、金品を盗ったり、強姦したりして、基地の中に逃げ込んでのうのうとしている。(現実にですよ)それを裁く事ができない状況であれば、そこにその基になる条約を正す様にすべきですよ。
 
 その結果として、駐留がなくなるのであれば、それも勿論選択肢の一つでしょう。
すかんく
2008/04/10 11:57
 んなことはいっとらん。軍の統制は軍法で律っしている。法体系がちがっている、といっている。日本の刑法を米軍兵士に適用して、米軍の統制はできない。ごく常識的な指摘なんだが、戦後の日本人には、この常識が通用しない。むしろ、こちらのほうが重大な危機だとも言える。
罵愚
2008/04/11 04:21
 罵愚さん、コメントありがとうございました。
 言いたい事はわかりますよ。軍法について研究した事も学んだ事もありませんが、軍法は軍やその周辺の職員などに適用されるのしょう。
 ただ、アメリカに限らず各国では法令上、通常の法律より軍法の方が刑罰が厳しい場合が殆どなのですが、運用上適用する場合、なかなか、その土地の法律より低い判決が出る事が多いと聞きます。
 米軍の統制まで、私達が考える必要があるのでしょうかね。だって、米軍内部の問題でしょう。我々は日本人なのですから、日本国内で(基地外)で行なわれた犯罪はその土地の国内法で裁く権利があると主張する事にためらう必要性はないと思いますよ。
 基地内で行なわれた犯罪であるならまだ、別の考え方があると思いますがね・・・・。
すかんく
2008/04/12 19:38
 「ごく常識的な指摘なんだが、戦後の日本人には、この常識が通用しない。むしろ、こちらのほうが重大な危機だ」の部分に立ち戻るんでしょうね。
 これは「大空襲に見る絶対善悪」とおなじ種類の議論の座礁でしょう。わたしとあなたの議論のくいちがいは、どこまで戻れば共通の価値観を掘りあてるのか…政治的理念としての自由な民主主義、外交理念としての国際法の遵守、あたりでは、双方が合意できるような気がするんだが、いかがでしょうか?
罵愚
2008/04/13 05:03
 仰る通りだと思います。大筋では合意できる事は沢山あります。罵愚さんのブログでなるほどと思うものもあります。
 方法論は沢山あり、その道は1つではないと思うからです。
すかんく
2008/04/15 12:56

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揺らぐ日米の関係(朝日新聞社説より) 税務の片隅で。/BIGLOBEウェブリブログ
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