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zoom RSS 燃え上がる愛国心?危ぶまれるオリンピック!

<<   作成日時 : 2008/04/27 13:41   >>

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 18.7キロをつないだ長野市の聖火リレーのゴール、若里公園。最終走者の野口みずき選手を迎えたのは、赤い中国国旗の波だった。

 それら五星紅旗の一部は中国から送られたものだ。インターネットサイト「新浪網」が、募金を集めてリレーの通る国に住む中国人に旗を送る活動を続け、「愛国の模範」と称賛されている。寄付金は400万円でこれまで1万6500枚を製作。長野にも千枚が送られていた。

 到着式が始まると、旗が振られ、中国国歌が響いた。北京五輪組織委の李炳華・副会長が「日本の熱情は我々に美しい友好感情を残した」と成功を強調すると、留学生から歓声が上がった。

 式典の間、会場を囲むように、そろいの白いTシャツ姿の留学生100人以上が両腕でスクラムを組み、「リレーを守ろう」と何度も叫んだ。チベット問題を訴える人も、見に来た日本人も中に入れない。富山県から来たという留学生(27)は言った。

 「聖火を守るためには仕方ない。日本の人が見られなかったとしたら申し訳ない。でも、皆で『日本、長野、ありがとう』と叫んだ。日中友好の気持ちは伝わったと思う」

 そんな彼らに遮られ、走者の友人を応援に来た地元の短大生(19)は式典の様子がほとんど見えなかった。「違う国にいるみたい。聖火だけでこんなに熱くなっていると、ちょっと引いちゃう」

 東京の銀行に勤める上海出身男性(45)は89年の天安門事件をきっかけに出国した。一党支配を続ける共産党は好きではない。政治に興味はないし、リレーも最初は見るつもりはなかった。

 だが、各地の抗議活動を見て気が変わった。「中国にも問題は多いが、聖火の妨害が起きることまで、一方的に中国を悪者扱いするのは我慢ならない」。西側メディアの不公平さを訴えるため、自らチベット問題のビラを作って沿道で配った。

 相次ぐ妨害が、体制を嫌って外に出た中国人の心にさえ火を付け、わき起こる愛国心が皮肉にも、北京五輪と中国のイメージを変えていく。

 長野県飯田市の女性会社員(28)はチベット旗を持って沿道を歩いた。政治的なことを表現するのは初めて。インターネットで知り合った仲間と、前夜、長野駅近くの居酒屋で待ち合わせた。10人の予約に対し、60人が集まった。

 三国志が好きで、チャイナドレスにもあこがれた。だが、五輪が近づくにつれ、中国の別の顔が見えてきた。

 「愛国心が強いのはいいけど、抗議も力で押さえつけようとしている」

 いつもの五輪と違う雰囲気が、日本の中に少しずつ広がっている。

 埼玉県富士見市の小さな町工場「辻谷工業」に今、国内外のメディアから取材が相次ぐ。同社製の砲丸を使った選手は、前回まで3大会連続で表彰台を独占してきた。

 手作業で重心をど真ん中に合わせる辻谷政久社長(75)の職人技は、最新の機械にもまねできない。だが、北京には提供しないと決めた。

 04年、サッカー・アジア杯での中国人サポーターの反日ぶり。続く05年に起きた反日デモを制止しない当局の態度を見て、気持ちが切れた。

 「よく意思表示してくれた」「まだ侍が残っていた」と激励の電話や手紙が100件以上。反対は1件だけだ。

 この日、中国主要メディアはリレーへの妨害や抗議について触れず、「順調に終了」と速報。新華社通信は「沿道の観衆は情熱的な拍手で祝意を示した」と報じた。

 ネット上では「中国国旗が通関の際に持ち込みを拒否された」といううわさが出回り、中国外務省は否定のコメントをわざわざ出した。

 ■傷つけられた自尊心

 26日。中国安徽省合肥の仏系スーパー「カルフール三里庵店」の正面に「北京五輪を応援しています」と横断幕が掲げられた。売り場は北京五輪の応援歌が流れている。18日、「仏製品ボイコット」を叫ぶ百数十人が内装やレジを破壊、店員を殴った。同店はさらなる被害を食い止めようと懸命なのだ。

 店の周辺では、メーデーの5月1日に再びデモをしようとビラを配る人がいた。デモに参加し、「このままでは外国人が北京五輪に来なくなる」と教授に説得された男子大学生は「それでも抗議は続くだろう」と話した。

 3月のチベット騒乱で中国への風当たりが強まり、五輪の聖火リレーはロンドンやパリで、中国批判をアピールする格好の舞台となった。中国人の自尊心が傷つけられた。

 そこで英雄に祭り上げられたのが、車いすの女性聖火ランナー、金晶さん(27)。7日、パリのエッフェル塔近くを走った。チベット独立の旗を掲げる男たちが次々と向かってきたが、金さんはあごに傷を負いながらトーチを抱きしめて守り抜いた。

 映像は中国で繰り返し流され、金さんに毎日100通以上の応援メールが来た。民族感情に火をつけ、五輪開会式不参加を示唆したサルコジ仏大統領の発言もあって、「カルフールがダライ・ラマ14世に資金援助している」というデマとともに抗議行動へとつながっていく。

 「中国人は最強だ。外国は口を出すな」

 「フランス人を抹殺しろ」

 ネットに書き込みがあふれ、米CNN、英BBCなどの北京支局に嫌がらせ電話が殺到した。

 北京五輪は「中華民族100年の悲願」と形容される。01年、五輪開催が決まり、北京市民は異口同音に叫んだ。「世界が我々を認めた」

 以来、国を挙げて準備してきた祭典が、世界中からおとしめられている。加えて今回の背景となったチベット問題は台湾と並び、中国が最も神経質になる政治課題だ。中国人民大学の康暁光教授(政治学)は「中国が友好的と見ていたフランスと、最も敏感な『五輪』『国家統一』という問題とが結びついた。歴史認識が原因の反日デモとは比較にならない衝撃だ」と話す。

 「中国人民が傷ついたことを深く理解する」

 21日、上海を訪れたポンスレ仏元老院(上院)議長は、金晶さんの前でサルコジ大統領の親書を読み上げ、彼女の手にキスをした。仏政府は事態を沈静化させようとした。

 ところが金さん自身は、その数日前に「カルフールへの抗議を支持しない」と言ったため新たな攻撃の的になり、ネットで「仏のスパイ」などと中傷が激増した。

 山東省青島市にある団地5階の一室。ドア周囲に「売国奴」「良識を知れ」などの落書きがある。排泄(はいせつ)物を入れた鉢が置かれたこともあった。理由はここに住む夫妻の長女で米留学中の王千源さん(20)の行動だ。

 米サンフランシスコで聖火リレーがあった9日、デューク大でチベット支持の学生と中国人留学生がにらみ合いとなり、王さんが仲裁に入った。その映像がネットで出回り、「チベット独立を支持する裏切り者」と攻撃が始まる。王さんの写真や住所、家族の身分証番号まで流出した。「敵と味方に区別して徹底攻撃する風潮は文化大革命そっくり」と王さんは憤る。

 「五輪100日前の祈り」という記事が最近、中国の雑誌「財経」電子版に掲載された。作者のコラムニスト魏寒楓氏は聖火リレー妨害への一面的な反応に疑問を提起。「言論の自由を守れ」と主張した。

 魏氏は語る。「北京五輪への抗議を単なる妨害とみなして済むのか。なぜ多くの人が抗議するのかを、私たちは真剣に考えなければいけない」

 ■チベット人には困惑も

 パリ中心部のビルにある「国境なき記者団」の事務所は、黒いTシャツの束であふれ返っている。

 手錠の五輪マークで中国の人権侵害を告発する。メディアで注目されてファッションとして人気を呼び、注文が相次いでいる。資金源は、このTシャツや出版物の販売収入が大半。寄付も加え、年間予算は約400万ユーロ(約6億4千万円)。スタッフはわずか25人。各国で投獄された記者や犠牲となった記者の遺族への支援に取り組む。

 創設者のロベール・メナール事務局長は、左翼運動などを経て南仏モンペリエでラジオの記者をした。したたかな戦略家ぶりが今回、十二分に発揮された。

 3月24日にメナール氏自身がギリシャでの聖火採火式に乱入。以後、聖火リレーが妨害される流れをつくった。メナール氏の原則は「五輪ボイコットは呼びかけない」。スポーツと切り離し、聖火リレーを中国の政治宣伝と見なして集中攻撃することで、祝賀ムードを吹き飛ばした。

 「あんなにたくさんの人が聖火を消そうとするようになるとは想像もしなかった」と振り返るメナール氏。26日は長野・善光寺前で座り込みをした。「私たちの活動は成功に終わったと思う」

 チベット人はメナール氏らとは関係なく、以前から抗議デモを計画していた。

 米サンフランシスコの聖火リレーの際、北カリフォルニア・チベット人協会のンゴドゥプ・ツェリン会長は「暴力に訴えたら、中国政府がチベット人の悪印象を世界に見せつける口実をつくるだけ。術中にはまってはだめだ」。NPO職員、ヤンチェン・ラモさんは「感情が高ぶるのはわかる。でも我々は中国政府に反対しているのであって、リレー走者に反対しているのではない」と話した。

 聖火リレー妨害が多くのチベット人に困惑の種をもたらしたのも事実だ。

(延与光貞、上海=西村大輔、パリ=国末憲人、ロサンゼルス=堀内隆)
(朝日新聞より)


 意見の多様性を受け入れられない国家は不幸だ。


 暴力は良くないし、受けいれる事は出来ない。


 チベットのあり様は悲惨に思えることはあっても、幸福感は感じられないしそんな報道を目にした事もない。


 中国はチベット問題は内政の問題だと言う。


 であるなら、チベット人も中国国民であることに変わらない事になる。


 なぜ、こうした問題が起こっているのかを中国政府はもちろん、中国人民は考えるべきであろう。


 最大の問題点は公平感が不足しているのではないか。


 結局、漢民族によるチベット民族に対する弾圧だと言う感情が納まらない限り、独立運動に発展するだけであろう。


 今までの経緯を全てつぶさに知っているわけではないので、あまり大きな事は言えないが、最大の問題点は中国政府(政権)の対応があまりにも理不尽だった事だと思う。


 オリンピックを開催する権利があるかどうかは分からないが、これをきっかけに変わっていく姿勢を見せることが出来なければ、これから先、中国に明るい未来があるとは言えないであろう。


 フランスの企業や製品をボイコットしようとする動きがあるようだが、それこそ意味の無い愛国心の発露と言えるであろう。


 正に「天に唾する行為だ。」


 その行為が度を過ぎれば、今度は世界中で中国製品に対するボイコットの動きになるのではないかと思う。


 中国の経済は内需と言うより、輸出によって支えられている側面がある。


 その収入に陰りが見えれば、あっという間に経済は傾き始める事になる。


 愛国心も良いのだが、世界の中の一国であると言うことを忘れれば立ち行かない事に気付くべきだ。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
始めまして、お邪魔虫です。
世界のスポーツイベント、オリンピックを使って不満主張の場にしてはならない・・・・
政治とは別枠としなければならない・・・・
その主張が通るにせよ、通らないにせよ、その効果は、不満分子の格好の餌食になるだけなのだ。
その点の重要度をどうしても分かって欲しい!
次のイギリスとて、アイルランド、アルカイダ、イラクの怨念を背負っているのだ。
自爆テロをどうして防ぐのだ!・・・・無責任で幼稚な考え方は、不幸を招く。
ara
2008/04/29 06:38
 araさん、コメントありがとうございました。
 そうどの国でも、こうした問題は起こりうる事でしょう。
 特にオリンピックを政治と切り離そうとする主張があります。今回の中国だけでなく、オリンピックはスポーツの祭典としての側面と政治の国威発揚を狙っての開催と言う側面、経済的な側面といくつもの顔を持っているのだと思います。
 結局、あなたがどの部分を持ってそう言いたいのかは判らないが、どの国であれ、歴史的背景を持たない国は存在しないであろう。
 私は暴力を肯定するつもりはない。
すかんく
2008/04/29 09:45
どうも、国威発揚といってしまえばそうかも知れないが、そのような穿った見方をするのではなしに、単にオイチョカブの親になるのだ、という観点で考えて欲しい・・・・
誰しも、何処の国でも、世界に認められたい、立派に国家運営ができるようになった、お金も掛かるが、中国のオリンピックはこんなに素晴らしかった、と楽しんで感動して帰って欲しい、と言う思いが、何処の国にもあるのです。
そうはさせじと不満分子は、世界の注目を利用して騒ぐのです。
それは邪です。
そのようにオリンピックを、聖火リレーを、人質にして足元を見透かすような卑しい事をするから、中国も硬化するのです。
本当にオリンピックを支持しているのなら、出しにすることなどとてもできない筈です。
僧侶なら、中国国民や政府がそれによって感じる義憤を理解しなくてはならないのです。
力を利しての主張は、僧侶が為すべき事ではありません。
ara
2008/04/29 19:08
 araさん、コメントありがとうございます。
 国威発揚が悪いとは言っていませんよ。日本もそうだったし、韓国、ドイツなどもそうでしょう。
 衣食住足りて礼節を知るですよ。明日のパンも知れないのにスポーツの事に現を抜かすなと思うチベット人がいてもおかしくないでしょう。暴動が良いとは思っていませんし、当然、法に触れるのであればその刑に服するのは当然ですが、それは公平な裁判が保障されればの話と冤罪ではないという事が最も大切な事なのだと思いますよ。
 
すかんく
2008/05/01 10:39
なかなかお答えしていただけないところが多い中で、真摯にお答えいただきましてありがとうございます。
私たちの国情の立場から、相手の国情を推し量っても、正確なものは出てはきません・・・・
まして、共産主義を目指しながら、且つ改革市場経済という訳のわからないシステムを構築している国なのですから、その内容を軽易には図ることもできないでしょう・・・・
例えば、日本での贈収賄などは軽易な犯罪でありますが、前の中国では、死刑に相当した位ですから・・・・さすがに今は、甘くなってはいるでしょうが・・・でも、安直な殺人も自然法上許されているのなら、見合った安直な死刑もあり、と思えるのです、今までの日本人の感覚とは相違しますが・・・・多民族国家中国は伸び盛りです。大体、企業などでもそうですが、伸び盛りの発展途上会社は、低賃金でコキ使うものです。
、それでも中国をここまで高めてくれた共産党政府に将来を夢見て、国民はみんな敬礼なのです・・・
仏教という宗教と経済勃興とのせめぎあいが本当のところではないでしょうか・・・・
豊かさを求める勢いには抗しきれないのです。宗教ではテレビも自動車も買えません。
ara
2008/05/02 00:27
 araさん、コメントありがとうございます。
仰りたいことは良く分かります。発展途上国が発展する間に通らなければならない問題は多々あります。労働環境の問題などは特にそうでしょう。(こうした問題が中国で起こるのは不思議と言えば不思議ですが、事実上、共産主義は返上してしまったのですから、当然なのでしょう。)この問題の一番の問題は絶対的な公平を歌っていたはずなのにと言う人民の心の闇に火が付く事でしょう。
 その事が良く分かっているから、共産党執行部も戦々恐々なのだと思いますよ。
 ただ、異論もあります。中国を高めたのは共産党ではないでしょう。商才豊かな多くの商人達でしょう。インフラ整備という事は政府の努力はあったでしょうし、外国企業に対しての誘致も積極的に行ってきたでしょう。
 ただ、中国が発展し始めたことは良い事でしょう。腹が満たされれば次には別のものを求めるのが自然の流れでしょうから。
すかんく
2008/05/05 00:14
あなたが滅茶苦茶を言う方ではないことが分かりました。
後半部分で思ったことを言わせていただきますが、共産党ではないでしょう・・・と言う下りですが・・・・元々はアジア系列の民族であるからに、力量というものは日本とそう変わることはないでしょう、「質素が美徳」では国としての興隆はないことが分かれば、「消費も美徳」にシフトすれば、一気に弾けるのは明らかです。
ただ同時に「そのための恐れ」もやってくるは必然なのです。
共産党も含めて「国家一丸」というのがピッタリする中国ですから、その嵐は聖火リレーを見るまでも無く恐れ多いと思います。
ですが、今は、アジアの吸引力でもあるのです。
暫くは、資本主義と民主主義と共産主義との狭間で揺れ動くのでしょうが、その中から有意なものを求めて非常に真っ当な世界観を作り上げていくのでしょう・・・・
ara
2008/05/05 18:59
 中国は最早経済面から見れば、資本主義です。株式会社化され、経済統制も崩れていると言えるでしょう。共産主義の建て前が政治に残っているに過ぎません。本来、資本主義と共産主義は相容れない性質の物であるという事は当然のことです。
 それと民主主義であるか独裁主義であるかも相容れない物と言えるでしょう。
 どちらが良いか悪いかは人それぞれだとは思います。
 また、どの国家であれ、外からの攻撃を加えられれば、国民は基本的に身構える物でしょう。今回の中国人民の所作を見ていると教科書で見た戦前の日本と重なる気がします。
すかんく
2008/05/07 14:01

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