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zoom RSS 光市母子殺害事件(差し戻し高裁判決)

<<   作成日時 : 2008/04/23 11:25   >>

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 山口県光市の母子殺害事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死、窃盗の罪に問われた元少年(27)に対する差し戻し控訴審で、広島高裁は22日、無期懲役とした一審・山口地裁判決を破棄し、死刑の判決を言い渡した。楢崎康英裁判長は「強姦と殺人の強固な意思のもとに何ら落ち度のない母子の生命と尊厳を踏みにじった犯行は、冷酷残虐で非人間的と言うほかない」と述べた。さらに「虚偽の弁解を展開して罪と向き合うことを放棄し、遺族を愚弄(ぐろう)する態度は反省とはほど遠く、死刑を回避するに足る特段の事情は認められない」と判断。一審の事実認定に誤りはないが、量刑は軽すぎると判断した。元少年側は上告した。

 検察側は死刑を求め、弁護側は傷害致死罪の適用による有期刑を求めていた。

 楢崎裁判長は主文の言い渡しを後回しにし、判決理由の朗読から始めた。まず、新弁護団がついた上告審の途中から、元少年側が殺意や強姦目的の否認を始めた経緯を検討。「当初の弁護人とは296回も接見しながら否認せず、起訴から6年半もたって新弁護団に真実を話し始めたというのはあまりにも不自然で到底納得できない」と述べ、「死刑を免れることを意図して虚偽の弁解を弄(ろう)しているというほかない」と新供述の信用性を否定した。

 そのうえで、元少年側が「被害女性の首を両手で絞めて殺害した」との認定は遺体の鑑定と矛盾し、実際は右手の逆手で押さえつけて過って死亡させたものだとした主張を退け、「そのように首を絞めた場合、窒息死させるほど強い力で圧迫し続けるのは困難であり、遺体の所見とも整合しない」と判断。「殺意に基づいて両手で絞めたのは明白」とする検察側の主張を認めた。

 また、被害女性に母を重ねて抱きついたとする元少年側の「母胎回帰説」を「被害女性を殺害して姦淫(かんいん)した犯行とあまりにもかけ離れている」と否定。「姦淫することで生き返らせようとした」との主張も「荒唐無稽(こうとうむけい)な発想」と一蹴(いっしゅう)し、「性欲を満たすため犯行に及んだと推認するのが合理的だ」と述べた。被害女児の首にひもを巻いて窒息死させたとの認定にも誤りはないとした。

 さらに、元少年の成育歴が犯行に結びついたかどうかについて「幼少期からの父親の暴力や母親の自殺などの成育環境が人格形成や健全な精神の発達に影響を与えた面もあるが、死刑の選択を回避するに足る事情とまではいえない」と指摘。一方で、元少年側が差し戻し控訴審で「虚偽の弁解」を展開したことについて「更生の可能性を大きく減殺する事情といわなければならず、死刑回避のために酌量すべき事情を見いだす術(すべ)もなくなった」と結論づけた。

 差し戻し控訴審は昨年5月に始まった。元少年側は二審までは起訴事実を認めていたが、最高裁が05年12月に弁論期日を指定し、二審の無期懲役判決を見直す可能性が高まった後に新しい弁護人がつき、主張を変えた。新弁護団は元少年側が起訴事実を争っていなかったのは、検察官から「強姦目的を認めないと死刑の公算が大きい」と自供を誘導されたほか、無期懲役を期待した当時の弁護人の方針だったとしていた。

 一方、検察側は「被告に反省悔悟を求めることは無意味。二審段階以上に死刑に処すべきことが明らかになった」と強調していた。

     ◇

 〈光市母子殺害事件〉 99年4月14日、会社員本村洋さん(32)の妻弥生さん(当時23)と長女夕夏ちゃん(同11カ月)が殺害され、当時18歳の元少年(27)が逮捕・起訴された。一審・山口地裁(00年)と二審・広島高裁(02年)は殺意や強姦目的を認定する一方、「内面の未熟さが顕著で、更生の可能性がないとはいいがたい」などと述べて無期懲役とした。しかし、最高裁は06年6月、「死刑を回避するに足りる、特に酌量すべき事情があるかどうかさらに審理を尽くさせるため」として審理を差し戻した。

     ◇

 〈永山基準〉 最高裁が83年、4人を殺害した永山則夫元死刑囚に対する判決で示した。(1)犯行の罪質(2)動機(3)態様、特に殺害の手段方法の執拗(しつ・よう)性・残虐性(4)結果の重大性、特に殺害された被害者の数(5)遺族の被害感情(6)社会的影響(7)犯行時の年齢(8)前科(9)犯行後の情状――を考慮してもなお刑事責任が重大で、罪刑均衡の見地などからもやむを得ない場合、死刑選択が許されるとされる。
(朝日新聞より)



 色々な意見はあると思う。


 当然とする意見、少年である以上死刑判決を出す事にはある一定以上の要件が必要であるとする意見、そもそも少年事件に死刑判決はそぐわないとする意見。


 どの意見にも一長一短はあると同時に耳を傾けるべき物はある。


 この事件もまた、通常の神経では推し量れない怪奇的な要素があった事も事実であろう。


 私の意見としては今回の判決は妥当であると思えるものが沢山あった。


 特に差し戻し審の中での荒唐無稽とも思える主張は聞くに堪えないものがあったし、裁判の過程で問題となった少年の友人に宛てた手紙の問題もそうだった。


 確かにこの少年は未熟であった部分や生い立ちを含めて考慮すべき物があるのかもしれない。


 だが同時に何の落ち度も無い被害者はどうすべきだったのかを考えずにはいられない。


 遺族を含めて9年と言う長きに渡り戦い抜いてきた本村氏の心情を考えればこの判決以外になかったのではないかと思う。


 少年であるから更生の道を考えるべきかも知れないが、判決がこれ以外にないというところに行き着いたのもまた、元少年の行なった行為が選択の幅を狭めた結果につながったのであろう。


 また、この差し戻し審の弁護活動にも多大な問題があったのではないかと思う。


 こうした事件で死刑判決が出るたびに、また、刑が執行されるたびに死刑制度の問題がクローズアップされる。


 制度そのものどうするのかを含めて話し合いをし、国民の間で話し合う時期にもう来ているのだと思う。


 私自身、死刑制度の存続を主張しているが、この制度の一番の問題点は無実の人を執行してしまうのではないかという点だ。


 取調べの可視化を含めた刑法、刑事訴訟法(その周辺法)の改正もすべきではないかと思う。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
死刑と無期懲役の間の選択肢がない事も、問題なのでは無いでしょうか?
無期と言っても結局、出てくるわけですし。
懲役120年とか、有って良いと思うのですが
いかがでしょう?
カラ
2008/04/25 00:35
 カラさん、コメントありがとうございます。
 そうですね。前にも書いたのですが死刑と無期懲役との間に仮釈放なしの終身刑と言うのも有って良いのだと思います。
 ただ、そうなって来ると死刑判決を出す件数は減ることになると思います。
 恩赦の問題とも絡んでくる可能性もあります。国民のコンセンサスを得られるのであれば十分選択肢の一つにはなるのだと思います。
すかんく
2008/04/26 22:32

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