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zoom RSS 道路特定財源問題(社説を見る。)

<<   作成日時 : 2008/03/28 12:43   >>

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 各紙の社説を掲載した。

 各紙ともにある程度の強弱はあるにせよ、ボールは野党に投げ返されたと読み取れる。

 野党がどう答えるのかが注目される。

 まずは朝日新聞から・・・・・。

 ようやく福田首相が動いた。年度末まであと4日というぎりぎりのタイミングで、道路特定財源についての新しい譲歩案が出てきた。

 新提案の主な内容はこうだ。

 特定財源は08年度をもって廃止し、09年度からは一般財源とする。「10年、59兆円」という道路整備の中期計画は、5年計画として新たに作り直す。与野党協議会を設け、一般財源としての使い道などを話し合う――。

 民主党などにとっては、廃止を主張してきたガソリン暫定税率の取り扱いが明確でない点などが不満だろう。日銀総裁人事と同様、期限切れ直前の提案だ。なぜもっと早く打ち出せなかったのか。私たちもそんな思いを禁じ得ない。

 だが、首相が道路特定財源を廃止すると言い切ったのは画期的である。野党が提案を受け入れなくても実施する、と明言したことの意味は大きい。

 思い起こせば、そもそも一般財源化は小泉元首相が掲げた旗だった。自民党内の反対を押し切って郵政民営化を実現させた小泉氏にして、族議員の抵抗から先送りを余儀なくされた難題だ。安倍前政権でも難渋した。

 そんな長年の課題を、道路族議員らの後押しで首相の座に就いた福田氏が「やる」と宣言した。党内がそれをすんなり認めるかどうか疑問は残るが、歴史的な決断と言えるのではないか。

 前2代の政権と違って、首相は道路問題ではすっかり改革意欲を失ってしまった観があった。それをここまで押し込んだのは、民主党をはじめとする野党の力があったればこそである。

 道路関係職員のレクリエーション費や費用丸抱えの職員旅行……。そんなあきれるばかりの支出を、野党は次々と国会で暴いていった。特定財源のずさん極まる使われ方が世論を動かし、首相を追い詰めていったのは間違いない。

 参院で過半数を握る野党の「数の力」が大きかったにせよ、自民党政権の基本政策を変更させた国会論戦の成果は誇っていいものだ。

 そうは言っても、暫定税率は生き残るではないか。民主党は早くも、その点で新提案は受け入れられないとしている。

 だが、国と自治体の苦しい台所を考えれば、2.6兆円もの税収が消えてしまうのは大きな痛手だ。ガソリン代はまた上がるのか、税収はあてにできるのか、消費者や自治体は混乱せざるを得ない。それを考えれば、08年度は暫定税率を維持するのが現実的だ。

 むしろここは、09年度からの環境税への模様替えなどを念頭に、与党との具体的な政策協議に入るべきだ。

 特定財源の廃止をどう担保するか。暫定税率はどう見直していくか。31日までの間に与党側と詰め、言質をとるべき点はほかにもたくさんある。

 国民の生活を混乱させないため、今度は民主党の小沢代表が決断する番だ。
(朝日新聞より)


 次に日本経済新聞・・・。

 ガソリン税の暫定税率と道路特定財源問題の扱いで国会が迷走する中、福田康夫首相が従来より踏み込んだ新提案を行った。民主党の主張となお隔たりはあるが、暫定税率などの期限切れまではまだ時間が残されている。国民生活の混乱回避のため、首相提案を踏まえて与野党は最後まで話し合いを尽くすべきである。民主党は問答無用のような態度をとってはならない。

 首相の新提案は暫定税率を含む租税特別措置法改正案の年度内成立を前提に、道路特定財源は今年末の税制抜本改革時に廃止し、2009年度から一般財源化するとした。同時に(1)ガソリン税の税率は環境問題や地方道路整備の必要性、国・地方の財政状況を踏まえて検討(2)道路整備中期計画は5年に短縮して新たに策定(3)与野党協議会を設置し、一般財源の使途や道路整備計画を協議・決定――としている。

 この新提案は従来の政府与党の方針を転換し、道路特定財源制度の廃止を明確にした点で評価できる内容だ。私たちもかねてガソリン税の税率を維持し、道路特定財源は一般財源化すべきだと主張してきた。国会審議でも特定財源の無駄遣いの実態が次々に明るみに出て、世論の厳しい批判を受けており、もはや制度の維持は困難になりつつある。

 この方針について自民党内の合意ができているかどうか明確でないが、首相が記者会見で国民に約束した事実は重い。仮に与野党協議が不調に終わっても首相の方針を変えてはなるまい。自民党は速やかに特定財源廃止の党議決定を行うべきだ。

 民主党はこの問題について改めて「小沢三原則」を公表した。08年度から道路財源は完全一般財源化し、暫定税率は即時廃止して2兆6000億円の減税を行い、庶民の暮らしを救うなどとしている。福田首相は暫定税率をいますぐ廃止すれば予算に2兆6000億円の穴が開くので現実的ではないとの考えを示した。

 「福田新提案」と「小沢三原則」の間には暫定税率の扱いをめぐって、なお隔たりは大きいが、話し合いの中で接点を見いだす余地はまだあるはずである。日本経済や国民生活を混乱させないという一点で、福田首相と小沢一郎民主党代表が胸襟を開いて話し合ってもらいたい。

 政府・与党は暫定税率が期限切れとなった場合、4月末に租税特措法案を衆院で再可決する構えだが、短期間にガソリン価格が大きく変動する事態はやはり好ましくない。そうした事態を招かないようにするのが与野党を問わず政治の責務である。
(日経新聞より)


最後に読売新聞・・・・・。

 福田首相が、年度末のぎりぎりになって、膠着(こうちゃく)状態の続く与野党対立の打開へ動いた。

 首相は、緊急記者会見し、暫定税率を維持する租税特別措置法改正案など道路関連法案の修正内容を発表した。

 自らの考えを直接、国民に説明し、局面の転換を図る。首相が、修正案を示すという異例の行動に出たのは、そんな政治意思を明確にしたかったからだろう。

 首相の提案は、2009年度から道路特定財源制度は廃止し、一般財源化する。10年間で59兆円をつぎ込むとしていた道路整備中期計画は、5年間に短縮して、新たに策定し直す――。先に与党がまとめた修正方針から大きく踏み込んでいる。

 首相が記者会見で強調したように、租税特別措置の期限切れによって、国民生活や地方財政に無用の混乱を起こしてはなるまい。

 民主党は、この首相の提案を真摯(しんし)に受け止め、修正協議に入り、早急に合意を図るべきだ。

 首相は、一般財源化後の使途のあり方や道路計画の見直しなどを話し合う与野党協議会の設置も提唱した。

 修正内容で合意するため、民主党の小沢代表との党首会談にも積極的な姿勢を示した。

 小沢代表は、与党の修正方針については、「修正しないことを前提に議論しようというのでは話にならない」としてきた。

 民主党の主張は、道路特定財源の一般財源化と、ガソリン税の暫定税率の廃止を即時実施せよというものだ。

 民主党は、法案の年度内成立を阻止し、ガソリン価格を値下げさせて、政府・与党を追い込む戦術を一貫してとっている。首相の提案をもとに直ちに修正協議に応じるかどうかは不明だ。

 首相は、暫定税率の即時廃止という民主党要求を「現実無視の議論」として、受け入れなかった。しかし、一般財源化の時期については、明確に示した。

 これだけ民主党に譲歩した提案に対し、きちんと対応しなければ、民主党はいずれ国民の厳しい批判を浴びることになるだろう。

 暫定税率について、首相は、環境問題や地方の道路整備の必要性、国・地方の財政状況を踏まえて「検討」する、とした。今後、与野党が議論を継続すればいいのではないか。

 民主党は、参院第1党として、政治運営に重大な責任を負っている。“拒否政党”という汚名は、早く返上したほうがよい。

(2008年3月28日読売新聞)


 各紙とも現状のまま、なし崩し的になることを良しとしていない点では一致している。


 現状を混乱させたのは政府与党であるという認識も共有しているが、それを助長したのは民主党であると強く訴えているのが、自民党の御用新聞とも言える読売新聞であろう。


 また、朝日新聞は民主党よりの論調ながら、このままの現状を憂慮すると言った表現ながら民主党の姿勢をより柔軟になるべきだと諭している論調と言えよう。(朝日は民主党よりだからあまり強くは書かないのかも知れないが。)

 折角、譲歩の姿勢に転じてきているのだからその話を確実のものとするべきなのは当然であろう。


 何よりも危ういのは福田総理(政府)の方針を述べられたのであろうとする、伊吹自民党幹事長の言葉であろう。


 どうせ、長い事のない政権の公約であれば、安倍内閣の時のように、そんな事言いましたっけととぼける事ができると踏んでいるのであろう。


 であるなら、この声明を確実な実効性のあるものにさせる努力が野党に求められていくのではないかと思う。


 政権を長く持っていただけに、国民を欺くのに長けている自民党は正直言うと全く信用できない。


 現在の年金問題の不備やその後の処理を見るとそれがよく分かるのではないかと思う。


 確かに、私を含めて庶民は1円でも安い事にこした事はない。


 だが、実効性のある政策を積み重ねる事は野党にも求められる資質なのではないかとも思う。

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◆道路特定財源。暫定税率分を一般財源化
 昨日の朝刊、見出しに、トップ=福田総理が道路特定財源の一般財源化を指示、と出ていて、オオーッ、やったね、と思った。  ・・よく読むと2008年度ではなく・・・とある。 ...続きを見る
てらまち・ねっと
2008/03/28 22:21

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