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zoom RSS やりきれない思いと判決の狭間で(飲酒運転福岡事件判決)

<<   作成日時 : 2008/01/08 14:36   >>

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 幼い3人の命を奪った飲酒事故は「危険運転」ではなく「過失」と判断された。福岡市で06年8月に起きた3児死亡事故で、8日の福岡地裁判決は危険運転致死傷罪の成立を否定して業務上過失致死傷罪を適用。そのうえで量刑は道路交通法違反罪との併合で上限となる懲役7年6カ月とした。遺族はやりきれなさを抱えつつ、減刑しなかった判決に一定の理解を示した。主張が認められた形の今林大(ふとし)被告(23)はうつむいたままほとんど身動きしなかった。

 遺族の大上哲央(あきお)さん(34)、かおりさん(31)夫妻は午前9時40分ごろ、福岡地裁に姿を見せた。哲央さんは3人の子どもたちの遺影を手に、かおりさんは事故後の昨年9月に生まれた次女愛子ちゃんを胸に抱いていた。

 2人は傍聴席の前から4列目の中央付近に座った。危険運転致死傷罪が適用されれば最高刑は懲役25年だが、昨年12月の地裁による訴因変更命令で、その可能性は薄らいでいた。

 「懲役7年6カ月」。主文が言い渡されると、哲央さんは大きく息をついた。かおりさんは厳しい表情のまま、ひざの上に乗せた左手でハンカチを握りしめた。判決理由の中で裁判長が「3児はいずれも宝物」と述べると、こらえきれずに涙を流した。

 閉廷後、夫妻は代理人の弁護士とともに記者会見した。哲央さんは判決について、「当初から裁判所の判断に委ねると言ってきたので、それはそれとして受け止めたい」とひと言ずつしぼり出すように語った。

 かおりさんは涙を浮かべながら、「危険運転致死傷罪の適用には高いハードルがあることを実感した」。一方、業務上過失致死傷罪適用での最高刑が下されたことには「裁判官の思いが伝わってきた」と評価した。3人の子どもの遺影を持ってきた理由について尋ねられると、「3人の大きな命を奪い取ったという事実を、被告にわかってほしいと思ったから」と話した。

 今林被告への憤りは消えない。哲央さんは「彼の顔をきちんと見て、私たちや子どもたちの未来を壊したんだと改めて感じた」。かおりさんは「被告の表情がないことに違和感を覚えた。3人の命を奪ったことをどう感じているのか。彼が事故後に自己保身に動いている中で子どもたちが亡くなったことを考えると、たまらなくなった」と話した。

 今後の見通しについて、代理人の弁護士は「大上さん夫妻から控訴の要請などに動くことはないが、厳罰に処してほしいと思っているので、検察が判断すると思う」と述べた。

 表面的には落ち着きを取り戻しつつある様子も見せていた夫妻だが、幸せな家庭を破壊された心の傷はいまも癒えない。

 事故直後は2人とも「なぜ子どもたちを助けることができなかったのか」と自分たちを責めた。昨年9月に法廷で証言した哲央さんは「私たちの宝である貴い命を奪った被告を厳重に処罰してほしい」と厳しい遺族感情を吐露。同じ日、「懲役25年の刑が下ると確信している」というかおりさんの供述調書も読み上げられた。

 ただ、飲酒運転の厳罰化だけを望んできたわけではない。事故の後で逃げずに救助活動をした人には寛大な処置も必要だと考えている。根底にあるのは「今林被告が救助に当たってくれていたら、子どもたちは助かったかもしれない」との思いだ。
(朝日新聞より)


 裁判所としては、遺族の思いを最大限に配慮する判決なのであろう。


 異例の訴因変更命令を出してでもと言うのが裁判所に出来る最大限の譲歩だったのだろう。


 法制度そのもの隙間を縫うような話ではないか、己の罪を償う姿勢を見せる事のない被告には言う言葉もない。


 酒を飲み車を運転した結果、何の罪も無い子供たちだけが命を失う結果になっていても、自己保身にのみ汲々としていた被告に人間性の欠片も見えない。


 新聞紙上でしか分かりえないが、事故後大量の水を飲み飲酒を隠そうとしている姿に非人間性を垣間見える事ができる。


 人間は何処までも卑劣になりえるのだということがこの一事をもって見えてくる。


 現行法の限界をこの判決で見る事ができた。


 であるなら、ひき逃げに対する罰則の強化を求めるしかないのではないか。


 人を引いたあとに気が動転して逃げてしまう場合もあるだろうが、轢いてしまった結果とそのあと逃げることはもっと卑劣なのだと社会が考えなければならないのではないかと思う。


 もちろん、事故を無くす社会的な努力は必要だ。


 それと同時に罪に対する罰のあり方を真剣に考えなければならないのではないか。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
訴因追加命令が出た段階で予想された判決ですが、割り切れません。
かなり急ごしらえの若い法律。
不備は当然あるし、指摘されていたわけで、その隙間を判事が柔軟な適用・運用を行なうことで埋める必要が有るはずなんですけどね。

この件で適用できないのなら、危険運転致死傷罪など飲酒運転には一切適用できないと言うことです。

もし、大上さんが復讐したとしても、私は責めません。
クルトンパパ
2008/01/09 06:31
 クルトンパパさん、こめんとありがとうございます。
 遺族の気持ちを思えばあまりにも理不尽な判決と言えるのだと私も思います。
 この危険運転致死傷罪はかなり限定的な法律なのだと私も思います。
 ただ、どちらかと言うとひき逃げに対する罰があまりにも軽い方が問題なのではとも思います。
 何度も書きますが遺族にはあまりにも理不尽な判決であると言うことは拭えません。
すかんく
2008/01/09 15:15

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