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zoom RSS 社説に見る「小沢氏、大連立問題」(朝日対読売)

<<   作成日時 : 2007/11/08 12:31   >>

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 まずは朝日新聞から。

 民主党の小沢代表が続投を表明した。自民党との「大連立」は否定し、総選挙に向けて「死に物狂いでがんばる」のだという。

 福田首相との党首会談以来、民主党の屋台骨は大きく揺れた。党首が示した大戦略が党内の総スカンを食って否定され、自ら辞めると宣言したのだから、本来なら新たに代表を選び直して再出発するのが筋だったろう。

 だが、民主党は党の総意で小沢氏を引き留めた。この党を支持してきた有権者の落胆は大きいと覚悟すべきだ。あえて現体制で出直す道を選んだ民主党に、そして小沢氏に、五つの注文を贈りたい。

 ●独断専行は許されない

 今回の小沢氏の無謀な行動は、昔の自民党の派閥政治のにおいを感じさせた。領袖(りょうしゅう)が方針を決めれば、ことの当否は問わず派は一致団結して動く。

 このやり方は今や本家の自民党ですら通用しないし、オープンな議論による合意を重視する民主党の風土とはまったく相いれない。トップの決断で組織を率いる手法を否定するつもりはないが、独断専行では話にならない。

 ●党内の風通しを良くする

 大連立のような重大問題が、党首一人の腹だけで動いていいはずがない。菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長らもその点で責任を免れない。

 参院選の大勝で小沢氏の威光が高まったのはいいが、逆に何でも代表の判断次第という風潮が生まれ、執行部内の議論や意思疎通が欠けていたのではないか。

 インド洋での給油活動をめぐって代表が雑誌に私見を発表し、党内を戸惑わせたのもその一例だろう。党内論議の風通しを良くするため、国会閉幕後に代表選挙をするのもひとつの手ではないか。

 ●大連立より政策力を鍛える

 小沢氏は大連立に傾いた理由に「党の力量不足」をあげた。その通りかもしれないが、小沢代表になってから「消費税率を据え置いたまま年金の基礎部分を全額税でまかなう」といった、現実味に疑問符がつく政策が目立つのも事実だ。

 大事なのは、総選挙に向けて政策力を鍛え、政権担当能力を増すことだ。

 ●スピード感を重視する

 参院選後の民主党には不満がある。「政治とカネ」の問題でも、給油新法の対案づくりでも、国民の関心が強いテーマでの動きが遅すぎるのだ。

 「ねじれ国会」で政治をどう前に進めるのか。参院で主導権を握ったのを生かし、新しい国会の姿を与党に先んじて国民に示していかねばならない。

 ●個別の政策協議は積極的に

 個別の政策をめぐる与党との協議には積極的に応じるべきだ。主張が重なる政策では妥協も辞さず、実現させることを重視する。その一方で、譲れないテーマはこれだと鮮明に対立軸を打ち出す。

 メリハリのある政治を見せてこそ、党再生への道が開けてくる。
(朝日新聞より)



 次に読売新聞より。

 民主党の小沢代表が辞意を表明して、わずか3日後に一転して撤回、続投である。

 何とも分かりにくいドタバタ劇を通じて浮かび上がったのは、小沢代表の政治指導者としての言動に対する疑念と民主党の未熟な体質だろう。

 小沢代表は4日夕、辞意を表明した記者会見で、与党との大連立を目指した政策協議が党役員会で認められなかったことを「不信任に等しい」とし、「けじめをつける必要がある」と言明した。

 進退にかかわる発言は重い。指導者ならなおさらだ。それがいとも簡単に覆された。どこが「けじめ」だったのか。民主党の支持者の多くも、疑問に思ったのではないか。

 より問題なのは、7日の続投表明の記者会見で「連立の問題は考えず、総選挙を頑張る」とし、次期衆院選での政権獲得へ、与党と厳しく対峙(たいじ)する従来の姿勢に、あっさり戻ってしまったことだ。

 小沢代表は、辞意表明会見で、民主党が政権の一翼を担って党の政策を実行し、政権運営の実績を示すことが、民主党政権実現の近道だ、としていた。

 基本的な政権戦略がくるくる変わり、十分な説明もない。これで、党のトップとして、信頼を得られるだろうか。

 民主党にとって深刻なのは、党の脆弱(ぜいじゃく)な体質が露呈したことだ。

 小沢代表は「力量不足」とか、「国民から、『本当に政権担当能力があるのか』と疑問を提起されている」などと、民主党の現状を酷評していた。そこまで言われながら、党の「総意」という演出までして、懸命に「慰留」に走った。

 小沢代表にすがりついているようでは、小沢代表以外に、党を率いる有能で力のある人材がいないことをわざわざ喧伝(けんでん)しているようなものだ。

 背景には、「壊し屋」とも評されてきた小沢代表が手勢を引き連れて離党するのではないか、という不安があった。党分裂を避けるために、小沢代表を続投させる必要があるという判断である。

 民主党は、いくつものグループの寄り合い所帯だ。小沢代表辞任で後継選出の代表選となれば、グループ間の対立や合従連衡で、党内に亀裂が走る恐れもあった。これも、小沢代表慰留の伏線となったようだ。

 今回の問題で、民主党は大きくイメージダウンした。党内には、代表の党批判などへの反発もくすぶり、小沢代表の求心力の低下は避けられそうにない。

 民主党は、「雨降って地固まる」どころか、さらに難題を背負い込んでしまったと映る。

(2007年11月8日読売新聞)



 相変わらず、朝日は民主党よりで読売は自民党よりの姿勢だ。


 もちろんそれが全面的に悪いわけではない。


 ただ、二大政党時代になれば、それがより鮮明になってくるのであろう。


 民主党にとっては正念場になる。


 まさに背水の陣と言った所だ。


 本当であれば、福田首相が窮地に追い込まれていたはずだった。


 潮目の変わり目が何処にあったのかは定かではないが、子供じみた辞任騒動で本来の政治が失われてしまった。


 両党(自民党も民主党も)とも、二進も三進も行かなくなる時が早晩訪れるであろう。

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