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zoom RSS マーケットとしての中国(SK−U問題)

<<   作成日時 : 2006/10/02 19:10   >>

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 日本製の化粧品や食品の品質を問題視する事件が中国で相次ぎ、波紋を広げている。大規模な騒動となった高級化粧品「SK(エス・ケー)―2(ツー)」は、中国市場で販売再開のめどが立たないまま。食品では詳細な情報が中国側から提供されず、日本政府は対応に苦慮する。日本への狙い撃ちとの見方もあるが、消費者の安全意識の高まりなど様々な事情がからんでいるようだ。

●販売めど立たぬ「SK―2」

 上海の高級百貨店では、SK―2の専売コーナーの取り壊しが進む。配合が禁じられているクロムなどの成分が当局の検査で検出され、一時販売停止に追い込まれたからだ。返品・返金を求める消費者が同市のオフィスに殺到し、玄関扉が破壊される事件も起きた。

 美容液が880元(約1万3000円)などSK―2は日本円で1万円前後の商品が多く、中国都市部の月収に相当する超高級品だ。外資系で働く30代の中国女性は「水銀入りの国産化粧品が摘発されるなど、安全性へ関心が高まっている。信用と期待が高い輸入品には反発も激しい」と話す。

 SK―2は米P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)傘下のマックスファクター(神戸市)が生み、現在はP&Gの化粧品ブランドとして日中韓や米英など12カ国・地域で売られている。シンガポール、台湾、香港、EU(欧州連合)の当局や業界団体は安全を宣言したが、中国大陸では騒動が続く。

 問題の成分についてP&Gは「配合はしていない。水や土に微量に含まれるため混入の可能性もあるが、中国当局による検出量はWHO(世界保健機関)が『食べても安全』とする量よりはるかに少ない」と反論。日本政府も中国政府に、化粧品成分の詳しい規制情報の公表を要請した。

 中国では05年、SK―2で皮膚炎を起こしたとする訴訟が起き、ネット上でボイコット対象の日本製品に加えられることもあった。今回も日本製を強調した報道が目立ち、「(日本を狙い撃ちする)政治的な理由がある、と疑念を持たれるのを避けられない」(香港紙、明報23日付社説)とする論評も出始めた。

 こうした批判を意識してか、中国商務省系の新聞、国際商報は最近、ケンタッキーフライドチキンなどでの食品安全を巡るトラブルを挙げて「国際企業と消費者の紛争が増えている」とする記事を掲載。その中で「(外資は)輸出先の法律や基準にあわせるべきだ」として、中国独自基準の正当性を強調している

 ●農薬規制に報復の見方

 中国では日本製食品への圧力も強まる。中国政府は6月から強化した安全検査で日本産の冷凍タコやサンマ、魚肉ソーセージなど約30品目から、中国の基準値以上のヒ素などが検出された、と公表。日本政府にも8月下旬に通報があり、管理の厳格化を求めているが、日本側には「報復」との見方が広がっている。

 日本政府が5月末に、国産・輸入を問わず食品の残留農薬に対する規制を強化し、中国の農産物の対日輸出が6月時点で2割近く激減。中国商務省が「公平性に問題がある」と反発した経緯があるからだ。

 検査の厳格化により、日本からの食材調達が遅れた飲食店が一部に出ている、との情報もある。ただ、政権交代で日中関係の改善も期待されるだけに、日本政府は、安全性をめぐる騒動が、新たな摩擦の火種になることを恐れている。

 「何ですかね、この時期に」。中川農林水産相(当時)は9月中旬の記者会見で不快感を示した。日中貿易では、01年に日本が中国産のネギなど3品目に緊急輸入制限措置を暫定発動し、中国が日本製自動車などに報復関税をかけて混乱した過去がある。松岡農水相は29日、「冷静に誠意を持って話せば、道が開ける」と話した。

 厚生労働省は、中国側に事実関係や基準の詳細などを照会中だが、「返答がないので輸出業者や生産地が特定できず、注意を促そうにも難しい」(監視安全課)。農水省も中国側から回答があれば、業者に中国の基準の順守を指導し、事態の沈静化を待つ構えだ。

 中国産の茶、玩具、電気製品などの安全性をめぐり、EUは中国政府間と日常的に対話の機会を設けている。この点で、日中間では「当局間の連携や意思疎通に滞りがある」(中国紙記者)との指摘もある。
(朝日新聞より)


 前にも書いたが、中国政府は別にして、中国は日本にとって、良いお客さんになる可能性を秘めている。好きか嫌いかと言う事はさて置き、10億と言う数字は魅力的だ。

 欧州やアメリカだって、そう思っているに違いない。

 相手が、ある物質を禁止にするなら、企業としては出来るだけ、除去を試みる事になるだろう。問題は、その基準がころころ変わる可能性がある所だ。

 この国の関税は朝言っていた事を夕方には変更する所にある。法律においても同じなのだが、あまりにもすぐ変更するので、何処を信じてよいのか分からなくなる事がしばしば見受けられる。

 たまにではあるが、この国は法治国家なのかを疑いたくなる事さえある。(正直言うと、中国を法治国家だとは思っていない。)

 SK−Uにとっては本当に災難と言うしかない。中国に進出する事はかなりのカントリーリスクを負う事になると言う見本のような出来事だ。


追記:韓国食品医薬品安全庁は健康を害する量ではないと発表した。
 中国で金属成分の検出を理由に販売停止に追い込まれた日本製化粧品「SK(エスケー)―2(ツー)」シリーズについて、韓国食品医薬品安全庁は2日、「検査の結果、微量の金属成分が検出されたが、健康に危害を及ぼす量ではない」と発表した。

 同庁が韓国に輸入されている8製品を検査した結果、7製品からクロムとネオジムが検出されたという。ただし、いずれも非常に微量で、「信頼できる論文など学説に照らした結果、皮膚など人体に影響を与える心配はない」とした。製造管理記録も入手して調べたが、製造過程で配合された事実もなかったとしている。

 韓国では、SK―2は韓国P&Gが日本から輸入して販売している。高級化粧品として人気が高いが、中国での騒動を受け、一部百貨店などで販売中止や消費者が返品を求める動きが出ていた。
(朝日新聞より)



 

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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
 たしか朝日新聞がサハリン-2への対応の記事で書いていたと思うのだが、日本単独で対応して二国間関係をギスギスさせないで、欧米を巻きこんだ多国間問題に転嫁してしまう手法を提案していた。資本関係や技術や生産地の多国化により、二国間の利害関係から国際社会のルールづくりにしてしまおうって作戦だ。
 同時に思い出すのは、東アジアの近代史の経験だ。不平等条約改正や、国内の近代化など、日本は西欧の近代の模倣により、国際社会のマナーを守ってそのメンバーとして迎えいれてもらえる努力をとおして近代化した。反対に中国は、無駄な抵抗をつづけ、夜郎自大な中華思想から卒業できずに、いまだに国民に選挙権すらあたえられない情況にとどまっている。
 日本としては、二度と火中の栗ひろいの愚策を避けるのが賢明だと思う。
罵愚
2006/10/03 03:20
 罵愚さん、コメントありがとうございます。
 中国に限らず、自国以外で事業を展開する場合、どんな経営者でも、進出先の国の情勢に鑑みてリスク管理を考えると思います。相手国が発展途上であればあるほど、そのリスクは高まるのは当然の事でしょう。
 罵愚さんの仰る通り、中国は現在、無駄な抵抗をしているのでしょう。
 また、政治体制も根本的にわが国とは違いそう言った意味でもリスクが高い国の一つでしょう。
税務の片隅で。
URL
2006/10/04 11:26
 今回の安倍首相の訪中が実現した裏側には、アメリカやEUからの投資が順調なのに比較して、日本からのそれが不調な現実があると思う。日本にとっての中国市場は、近年急激に伸びてきたBRICSのなかのワンノブゼムにすぎない。リスクマネジメントの観点から、インドやブラジルに分散するのは当然なんだが、むこうにとっては、それは死活問題なんだろう。
 わたしが指摘しておきたいのは、視野を支那に固定して、経済問題に歴史観をリンクさせたような議論には資本は動かされることはないということです。むしろ、経済人にとっては、中国の支配政権とは政治的価値観を異にしますから、そのリスクにも過敏なんだと思う。政経分離が順当だと思うんだが、むこうがその不利になる政経不可分を選んだのだから、支那人の外交上手だなんていっている日本人の顔を見たい。
罵愚
2006/10/04 15:35
 罵愚さん、コメントありがとうございます。
 中国にとって、歴史観は言わば、外交カードに過ぎなくなってきている。誰しもがそう感じてきているはずです。
 日本国内においても、歴史観は人それぞれで少しずつ微妙に違う所があるのだと思います。
 また、私も企業における資本の移動が歴史観等に左右される事は無いと思います。ただその時々の、政情や地域の不安定要素が経済を揺さぶるのでしょう。
税務の片隅で。
URL
2006/10/04 17:28
 あなたの結論は「日本の対中外交は、政経分離のエコノミックアニマルでいいじゃぁないか」ということですか?
罵愚
2006/10/05 05:57
 罵愚さん、コメントありがとうございます。
 私は政治と経済は切り離しておくべきだと思っています。しかし、現実の社会は政治と経済が分離して考える事は出来ないでしょう。また、切り離しが出来たとしても、結局どこかで衝突が出てくる物です。
 外交と言う事で言えば、ODA等はもっと外交の道具として使うべきです。
 エコノミックアニマルが悪いように聞こえますが、私は経済活動に邁進する事が悪い事だとは考えていません。
 話は変わりますが、一般の個人もそうですが、政治家においても歴史観や国家観を持つことは大切です。それが、ある個人にとって許容できない物であれば、次の選挙でその人の所属する政党に投票しなければ良いと思っています。だからこそ、選挙は大切なのです。
税務の片隅で。
URL
2006/10/05 13:04
 歴史観の話題は、国内問題としては、あなたのいうとおり、気に入らない史観の政治家は選挙で落とせばいいのでしょうが、いまの国際社会は第二次大戦を自由主義による全体主義の懲罰戦争と規定して、そのフィクションのうえに成立しているわけです。歴史的事実として、それをうけいれられないとしたら、つまり、国内問題としてではなく、国際問題としての主張をしたい政治家がいてもいいのじゃぁないかなぁ。
罵愚
2006/10/07 16:07
 罵愚さん、コメントありがとうございます。それと、風邪をひいて寝込んでいた為に返事が遅くなりました。
 自由主義を標榜して戦った側が勝ったと言う事実は変えられない以上、勝者が自分勝手な歴史観を唱える事にある程度の歴史観の押し付けがあることは仕方が無いのかもしれないと思います。
 それを許容するかしないかは人それぞれでしょうし、許容しない事が全て悪いとも思いません。起こってしまった事実は変えられないと思いますが、その時の一人一人の心情がどうであったかまで知りようが無いのもまた事実でしょう。
 一つは事実の把握と議論の積み重ねこそが重要であると思います。
 それと、私は主張する事が悪いとは考えていませんよ。主張しなければ、その人が何を考えているのか分かりませんから。。。
税務の片隅で。
URL
2006/10/09 16:47
 勝者の論理が社会規範を構成する事実については、あなたの言うとおりなんでしょうがね、そうだとしたら、近代の国際道義は西欧植民地列強の国際倫理だったといえる。現在の国連憲章をはじめとする国際法というのは、その歴史のうえに構築されているわけだ。
 ところが、ペリー来航の結果不平等条約を強制された日本の近代は、つねに西欧に押しつけられたかれらのルールとしての国際法を遵守しながら、その不平等を解決してきた。
 反対にアヘン戦争以来の支那の近代は、西欧のルールを無視して、夜郎自大な中華思想の専横だった。日中戦争は、日本の侵略戦争だったとする、現代人の常識は、その事実を無視してつくられた勝者のフィクションであり、それに屈従した日本人の常識は敗者のフィクションだといえる。ここでは、まさしく、あなたのいうところの勝者の虚構が成立しているわけだ。
罵愚
2006/10/11 09:55

 そこまでの歴史的事実をふまえて、本題の現在の中国の経済市場の事情をながめてみると、最近200年間の歴史のレールのうえに、そのまま乗っかっていて、国際的なルールを無視した夜郎自大の中華思想がはしっているわけだ。この現況をまのあたりにして、この現象が、いまはじめて見た光景だと信じている日本人が、大多数なのは、戦後の歴史教育が、いまいったように、敗者のフィクションだったからであって、東アジアの近代史を科学的に学びなおしてみれば、日本人も支那人も、その歴史的DNAに、いささかの変化もないことがわかる、というのが、わたしの結論です。
罵愚
2006/10/11 09:55
 罵愚さん、コメントありがとうございました。
 日本は不平等条約を改定する中で、近代国家に変貌を遂げていったと私も考えています。
 時代の中で、支配する側と支配される側が存在していた事(現在もいろいろな所で存在していますが)も事実だと思います。
 その時代は支配する側とされる側の2種類の定義しか存在していなかったのではないかと思っています。
 支配する側は支配していると言う事実に何の痛痒も感じてはいなかったでしょうし、支配される側は憎しみしかなかったのではないでしょうか。
 確かに、現在の日本政府はいつまでも戦後の呪縛から離れられずにいます。そして、それを見越した(その当時)支配される側にあった国々がその事を見越した上で外交カードに使っている現状があるのだと思います。
 正直に言って現在の状況にはうんざりする事も事実です。
 起こった歴史は一つだと思いますが、歴史観は人それぞれ微妙に違う物だと言うのが私の現在の結論です。
 
税務の片隅で。
URL
2006/10/12 11:09
 価値観は、人それぞれにちがうものだというあなたの健全な心情に比較して、戦前の軍国主義は、画一的な価値観を押しつけたわけだ。まったくおなじように、戦後の民主主義も、画一的な歴史観を教育してきた。戦後平和主義は、その産物でしょう。
 戦前の軍国主義と、戦後の平和主義は、画一的な全体主義という性格では同一性がある。軍国主義は全体主義の価値観で、中国を支配しようとしてのが、戦後平和主義は、おなじ全体主義の価値観で中国に支配されることを望んでいるのかなぁ。
罵愚
2006/10/13 02:56
 罵愚さん、コメントありがとうございます。
 戦前において、単一の価値観が押し付けられていた側面がある事は同感です。
 絶対的平和主義を唱えている人にも違和感を覚えます。
 しかし、戦争状態にあるよりは平和である方が遥かにましだとも思っています。
 他国の言いなりなる事により平和が続く事が果たして良い事なのかどうかは分かりませんが、現在の日本政府が言いなりになっているのであれば、私にとっては残念な事態です。
 また、中国の考え方を受け入れる人はほとんどいないのではないでしょうか。だって、日本人である事を止めて中国に帰化しようなどと考える人はいないと思いますから。
税務の片隅で。
2006/10/13 12:36
 帰化しようとした日本人はいないとしても、ODAのキックバックを政治資金にしたひとや拉致事件の犯人釈放に手を貸した政治家はいましたよ。
 ましてや、日本の近代史をゆがめたのは、むしろ多数派で、事実を直視した近代史は、ほとんど絶滅状態ではありませんか?
罵愚
2006/10/14 16:33
 罵愚さん、コメントありがとうございます。
 そういう人物を政治家に当選させてしまっているのは選挙民ですから、しかたがありません。ですが、それを分かった上で当選させているわけではないでしょうから(殆どの人は)どうにもなりません。
 戦争が起こったことは事実です。それが、侵略であったのか自衛であったのかは歴史観だと思います。
 中国は侵略であったと言うだろうし、日本人の中には自衛の為だったという人もいるでしょう。
 戦争になれば多くの人が犠牲になります。故に、戦争をする事はどんな場合であっても悪なのだと考えています。だからと言って、相手から攻められて来たら、戦うしかありません。それが悪であろうと、そうでなかろうと殴られっぱなしと言う事は考えられません。

 
税務の片隅で。
2006/10/16 12:55
 話を戻すと、なぜ、今日本人の中に中国政府に嫌悪感を覚える人が多いのかを考えると、それを政治的に利用しようとする事が透けて見えるからではないでしょうか。
 戦争当時、日本人の中の多くに本心から日本の地位向上とアジアその物の地位向上を目指したいという思いを持っていた人が多かったのかも知れません。
 それが正しかったのかそうではなかったのかは歴史が語ることになるのでしょう。
税務の片隅で。
2006/10/16 12:57

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