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zoom RSS 国旗、国歌の強要は違憲である。(東京地裁判決)

<<   作成日時 : 2006/09/22 13:58   >>

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 入学式や卒業式で日の丸に向かっての起立や君が代の斉唱を強要するのは不当だとして、東京都立の高校や養護学校などの教職員が都教委などを相手に、起立や斉唱義務がないことの確認などを求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。難波孝一裁判長は、違反者を処分するとした都教委の通達や職務命令は「少数者の思想・良心の自由を侵害する」として違憲・違法と判断。起立、斉唱義務がないことを確認し、違反者の処分を禁止した。さらに、401人の原告全員に1人3万円の慰謝料を支払うよう都に命じた。都側は控訴する方針。

 教育現場での国旗掲揚や国歌斉唱を巡り、憲法19条が保障する思想・良心の自由の侵害を明確に認めた判決は初めて。同種の訴訟では、処分を争う教諭側が敗訴する例が相次いでいた。

 判決は、都教委の通達などは各校長の裁量を許さない強制的なもので、教育基本法が禁じた「不当な支配」にあたるとし、都教委の指導を全面否定する内容となった。

 問題の通達は03年10月に各校長あてに出された。教職員が国旗に向かって起立し、国歌を斉唱するよう定め、違反すれば、停職を含む懲戒処分の対象とした。

 今回の裁判の特徴は、職務命令や処分が出る前に、起立や斉唱などの義務自体がないことの確認を求めた点だ。都教委は「具体的な権利侵害がない」と門前払いを求めたが、判決は「回復しがたい重大な損害を被る恐れがある」として、訴えは適法と判断した。

 難波裁判長は、日の丸や君が代が皇国思想や軍国主義思想の精神的支柱として用いられてきた経緯に言及。式典での掲揚や斉唱に反対する主義・主張を持つ人の思想・良心の自由も憲法上保護に値する権利だと述べた。

 通達について「教育の自主性を侵害し、一方的な理論や観念を生徒に教え込むことに等しい」と指摘。国旗掲揚の方法まで指示するなど「必要で合理的な大綱的な基準を逸脱した」として、校長への「不当な支配」にあたるとした。

 その上で、起立や斉唱の強要は思想・良心の自由を保障する憲法19条に違反すると判断。国旗・国歌は自然に定着させるのが国旗・国歌法の趣旨であることにも照らし、教職員への職務命令は違法とした。

(朝日新聞より)


 私自身、日の丸は国旗であり、君が代は国歌である、と教えられてきた。故に、原告団が何故そこまで、頑なに拒否するのか、その心情は分からない。

 それでも、今回の判決に対してはある程度理解できると考えている。

 確かに、彼らは教員であり、人にものを教える立場にある。その立場にある人間が少年や少女たちに、この国の国旗は日の丸ではないし、国歌は君が代ではないと教えたのであれば、彼らは処罰されるべきだと思うが、彼ら自身が、日の丸や君が代を敬いたく何のであれば、それは仕方が何のではないかとも思う。彼らは偏屈だと思うし、狭量な心の持ち主だとは思うが、それをもって処罰規定お持ち出した、東京都の方もどうかしているような気がする。

 重ねて言うが、もし、日の丸や君が代が国旗や国歌ではないと教える教師がいるのなら、その教師は罰すべきだと思う。

 この判決の中で違和感を覚えるとしたら、「日の丸や君が代が皇国思想や軍国主義思想の精神的支柱として用いられてきた経緯に言及。」した部分だ。

 この当時は、主権は天皇にあり、国民には無かったのであるから、声高にこのことを持ち出すのはどうかと思う。

 国歌のの歌詞が、天皇を賛美する物だとする意見もあるが、今の世の中、それ程、天皇を
賛美している人は少ないのではないかと思うが、これは間違えた考えなのだろうか?

 いずれにせよ、私は、画期的判決と言うほどの物でもないが、それ程間違えている判決とも思っていない。

 東京都教育委員会が、入学式や卒業式で教職員が国旗に向かって起立し国歌斉唱するよう通達したのに対し、都立学校の教職員ら401人が都と都教委を相手取り、通達に従う義務がないことの確認や損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。

 難波孝一裁判長は、「通達や都教委の指導は、思想・良心の自由を保障した憲法に違反する」との違憲判断を示し、教職員に起立や国歌斉唱の義務はなく、処分もできないとする判決を言い渡した。また、慰謝料として1人当たり3万円の賠償を都に命じた。

 都側は控訴する方針。

 判決によると、都教委は2003年10月23日、都立学校の各校長に対し、入学式や卒業式などで国旗の掲揚と国歌の斉唱を適正に実施し、教職員が校長の職務命令に従わない場合は服務上の責任を問うとする通達を出した。

 この通達後、式典で起立などをしなかったことを理由に、延べ345人の教職員が懲戒処分を受けた。

 判決はまず、「日の丸」や「君が代」について、「明治時代から終戦まで、皇国思想や軍国主義思想の精神的支柱として用いられ、国旗、国歌と規定された現在でも、国民の間で中立的な価値が認められたとは言えない」と判断。「教職員に一律に、国歌斉唱などの義務を課すことは、思想・良心の自由の制約になる」と述べた。

 その上で、判決は、〈1〉通達は各学校の裁量を認める余地がない一義的な内容になっている〈2〉都教委は、職務命令に違反した教職員に対し、違反回数に応じて減給や停職などの懲戒処分を行っている――ことなどから、「通達や都教委の指導は、教育の自主性を侵害する上、一方的な理論や観念を生徒に教え込むよう教職員に強制するに等しい」と述べ、教育基本法や憲法に違反すると結論付けた。

 また、不起立などを理由にした処分についても、「都教委の裁量権の乱用にあたる」と述べた。

 一方で、判決は、国旗掲揚や国歌斉唱について、「生徒が日本人としての自覚を養い、将来、国際社会で信頼されるために、国旗国歌を尊重する態度を育てることは重要で、式典で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることは有意義」と認め、「教職員は国旗掲揚、国歌斉唱に関する指導を行う義務を負い、妨害行為や生徒に起立などの拒否をあおることは許されない」とした。

 ただ、教職員個人が起立を拒否しても、「式典の妨害や国旗国歌を尊重する態度を育てる教育目標を阻害するおそれはない」とし、「懲戒処分をしてまで強制するのは、少数者の思想良心の自由を侵害する行き過ぎた措置」と述べた。

 この通達後に懲戒処分を受けた教職員のうち、延べ287人が処分の取り消しを求めて、都人事委員会に審査請求している。

 中村正彦・都教育長の話「判決内容を詳細に確認して、今後の対応を検討していきたい」

 ◆尾山弁護団長「画期的な判決」◆

 判決後、原告と弁護団は東京・霞が関の弁護士会館で報告集会を行った。

 尾山宏弁護団長が「精神的自由にかかわる判決としては画期的で、教育のあり方が問われる裁判として最も優れたものの一つだ」と報告すると、原告や支持者ら約400人が拍手で応じた。

 原告の一人で、入学式と卒業式で起立せず戒告などの処分を受けた都立高校教諭、川村佐和さん(48)は「東京の高校は自由にものが言えない状態になっている。判決は明るい未来を見せてくれた」と話した。

(2006年9月21日23時29分 読売新聞)

 

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
この問題は、私個人は馬鹿げていると思う。どの国にも国旗、国歌があり式典には用いる。自由を語ると言うなら、私学に行けと言いたい。仮にも公務員達がすることかと呆れるばかりである。しかも事欠いて教育者が、国旗、国旗を無視すると教えるのも解せません。式典とはこうあるべきと言った事を教えるのも、教育の一環と考えられぬ教師は教師に非ずといった状況です。自国を非難する事ばかり教える国は他にはありませんよ。 最後にスレ違いではありますが、主様、娘さんのご回復おめでとうございます。最近来たばかりで知りませんでしたが、健やかな成長、心からお祈り申し上げます。
義宗
2006/09/23 00:56
「彼らは偏屈だと思うし、狭量な心の持ち主だとは思う」というのは、ちょっと視野が狭くなってるかと思いますよ。例えば、沖縄の戦闘で親兄弟や親戚を亡くした方々の心情を想像してみてください。戦争を主導したはずもないのに巻き込まれてとんでもない災禍にあったわけです。それを伝え聞いた子や孫ではない本土に住んでいる人であっても、そういった人が日の丸や君が代を嫌う感情を十分に理解できるのではないでしょうか?例は沖縄にしてみましたが、沖縄以外でも戦争で理不尽な犠牲を強いられた人は数多くいるし、そのような事を繰り返したくないと強く願う人は大多数のように思います。中には日の丸なんて見たくもないという人がいても、不思議ではないと思います。
bar
2006/09/24 00:02
 義宗さん、コメントありがとうございました。
 文中にも書きましたが、この教師の人達が国旗や国歌に違和感を覚えていて、歌いたくないし、掲揚したくないと個人で思っている事は規制できないし、また、心の問題に国や行政が立ち入るべきではないと思っています。しかし、人に物を教える者として、日本の国旗は日の丸であり、国歌は「君が代」である事は教えなければならないと思います。
 国旗国歌法上にそう規定されたわけですし。。。
 逆にだからこそ、規律掲揚しないから、処罰すると言う考え方に問題があるとも思うのです。
 追伸:娘の事でのコメント、ありがとうございました。
 これからも治療は続くのでしょうが、家族でしっかりと歩んでいきたいと思います。
税務の片隅で。
URL
2006/09/25 11:25
 barさん、コメントありがとうございました。
 戦争中、被害にあった方やその親族の方、国内外にたくさんいらっしゃる事でしょう。
 その人達にとって、日の丸、君が代を掲揚したくないというのであれば、それは個人の自由だと考えています。
 上にも書きましたが、個人の心情としては十分に理解できます。
 故に、国や行政がこの問題において処罰した事には同意したつもりはありません。
 判決の大部分は支持できると考えています。
 本文中にも書いていますが、ある一つのセンテンスに違和感を覚えているだけです。
税務の片隅で。
URL
2006/09/25 11:34

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国旗、国歌の強要は違憲である。(東京地裁判決) 税務の片隅で。/BIGLOBEウェブリブログ
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